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運送会社
井上運輸機工 ネット型デジタコ導入、成功事例で取材受ける
2017年7月14日
【岡山】岡山市南区の井上運輸機工(井上茂社長)へ5月11日、関東方面から2人の男性が訪ねて来た。同社が一昨年10月に導入したネットワーク型デジタコの活用風景をレポートするためで、富士通の子会社であるトランストロンで販売推進を担う長谷弘信氏と、もう1人はユーザーから生の声を聞きながら事例集を書き上げる三浦基史氏(シンクプレス)だった。
グループ会社であるヘイセイ物流(同区)とともに導入しているネットワーク型車載ステーション「DTS―D1D」は、リアルタイムの運行管理に先進のドラレコ機能などがプラスされた機種。オプションで用意された音声通話機能も「携帯電話の使用を控えることで運転中の安全対策を一段と徹底できる」として当初から活用してきた。また、「事業所の作業状況によって帰庫のタイミングを前後させる指示など、電話で連絡するほどではないレベルの内容を伝えるのにも便利」(井上社長)という。
重量物輸送を得意とする同グループは48台のトラック・トレーラに加え、クレーン車も26台保有しているが、そのうち同機種を搭載しているのは県外エリアへ走る機会が多い18台。以前から富士通製のデジタコを採用してきたが、「ドライバーが高齢化の傾向にあることを踏まえ、慣れた操作で使えることが一番だった」(同社長)と機能が向上しつつ、シンプルな操作性を備えた同機種のコンセプトを評価する。
ドラレコとの一体化で、ネットワーク経由による現場の画像などが即座に取得できる機能もフル活用。「出先で道に迷ったドライバーがいたとしても、位置情報がリアルタイムに把握できることで的確な指示が可能になる。出発時に行き先は確実に指示しているが、新人ドライバーの対策という意味合いも含めて万一の備えになる」という。「カード式(デジタコ)に比べて最先端すぎる印象もあり、様子見の段階もあった」(同)というネットワーク型だが、「運行管理業務を第三者の視点でサポートする一つのツールであり、現場ドライバーの安全確保につながると考えている」と結んだ。
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