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放漫経営が倒産招く 経営者は自分に厳しく
2010年5月10日
運送業界は景気低迷や燃料価格の高騰、環境問題によるトラックの買い替えなど厳しい経営環境を強いられており、大不況の影響は年が明けても続いている。
大阪市西区の2代目経営者は、ある経済紙の記事に目を通し、「今年は自分に厳しい経営を行っていく」と新年から意気込んでいる。記事には運送事業者の倒産理由の順位が記載されており、「1位が経営不振で2位が放漫経営とのこと。業界外の経営者から、『放漫経営に注意が必要では』と冗談混じりに指摘され、思わず『自分は放漫経営していないか』と自問してみた」と話す。
同社長は、専務時代には社長に守られて自由奔放に遊びも仕事も行っていたが、現在は自らが会社の代表であり、従業員全員を守っていく責任感があると認識し、遊びも大幅に控えている。奥さんや親族が経理として会社のお金の管理をすることになり、必要経費以外は認めないなど厳しい管理体制にもなっており、「放漫経営になっていない」という自信はあったが、例え冗談でも他人から指摘されたことで、「社長としてさらに大きく信頼されることを目標に、経営を学んでいる」。
同社長は、「周りに放漫経営を行う社長は多く、当然、誘いもあるが、妻や親族の厳しい経理管理に感謝している。自らも新聞記事をきっかけに今一度、自分に厳しい経営を追求する決意ができた」と気を引き締める。(佐藤弘行)
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