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こんな会社に誰がした!第4回:古株を辞めさせられない
2010年8月30日
今回は「問題のある管理者を辞めさせられない創業社長」です。
意外かもしれませんが、創業社長は、その見た目と違い(大変失礼!)、問題のある管理者やドライバーを辞めさせることが苦手な方が多いようです。これには訳があって、一般的に運送会社といえば人材不足で、創業時には管理者にしてもドライバーにしても、入社してもらうのに苦労します。ましてや最低ラインの仕事ができるようにして、定着させるとなると相当の労力が必要です。
そんな苦労をしてきた創業社長ですから、事業が安定し、問題のある人物を辞めさせるべき時に二の足を踏んでしまうのです。問題が出なければいいのですが、ここに非常に大きな問題が発生します。
創業社長の多くは、古株の人間を管理者にします。この管理者に真の管理能力があればいいのですが、実際には古くから居るだけで管理能力がほとんどない、ということが多々あります。ここでどのように対処するかが重要です。創業社長が一番葛藤するところです。
ドライバーや若い管理者が、創業社長の前では決して口に出せない「あの人をどうして創業社長は管理者に置いたままなのだろう?」という疑問に対して、納得させることができるのか。できないのなら、やはり大きな決断をするしかありません。
(1)そのまま放置する
(2)管理者の職を解く(辞めてもらう、ドライバー業務への配置転換も有り)
(1)の場合、当面は極端な問題にはなりませんが、いずれ優秀なドライバーから会社を去り、社内にはほかの運送会社が雇わないようなドライバーがたむろするようになるでしょう。
ですから、(2)の適性を欠く管理者を辞めさせることは、本当に辛いことですが、経営者として会社全体を見渡し、会社を成長させるためには避けては通れない道だと思うのです。
「適性を欠く管理者を辞めさせられない」これも組織を蝕む原因の一つなのです。
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