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こんな会社に誰がした!第9回:2代目としての覚悟
2010年10月4日
今回の組織を蝕む原因は「2代目経営者の覚悟のなさ」です。私は職業柄、2代目経営者に会う機会が多くありますが、2代目経営者の傾向として、私にいろんな質問や相談をするタイプ、あまり質問や相談をしないタイプと、大きく二つに分かれます。
どちらの2代目経営者の運送会社が成長しているかといえば、当然、一つ目のタイプで、問題があるのは二つ目のタイプです。しかし、こちらの運送会社の方が?現状の?売り上げや会社の規模が大きいケースが多いのです。どうしてでしょうか? それは先代が会社の拡大に成功して、売り上げが安定しているからです。
これは人間の弱さですが、あまりに収入が安定している環境に身を置くと、生物として必要な危機意識が薄れてしまうのです。まるで他人事のように思っている、サラリーマン2代目経営者といったところでしょうか。
今は先代の蓄積した経営資源のおかげで何とか自分の?経営力のなさ?をごまかせていますが、先代はいつまでも健在ではありません。その時になって慌てても、時すでに遅しです。なぜなら、このような危機意識の低い2代目経営者の運送会社に近い将来、戦いを挑もうとしている運送会社が実際にいるからです。
「おごる平氏は久しからず」という言葉がありますが、「おごる2代目、久しからず」。このことを肝に銘じてほしいものです。?おごる?というのは何も威張っていることだけではありません。何も改善や改革をしようとしない、現状維持の経営姿勢も?おごる?ことです。
どちらかといえば、このタイプの2代目経営者が多いように思います。会社を引き継いでうまくいく者と、そうでない者の違い。それは、2代目経営者自身が社長の子として生まれてきた意味、運命を深く理解し、それを?自分の使命?と本当に感じることができたかどうかの違いだと思います。
「2代目に生まれてきたのは自分の使命なんだ!」と覚悟したならば、今までとは違う新しい経営者としてのステージに上がることができ、会社も同時に成長していくものだと思います。
「2代目経営者の覚悟のなさ」。組織を蝕む大きな原因の一つですね。
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