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第40回:年金を多くもらうため・・・
2011年4月22日
会社を設立して20年になる社長が、自分の給料をどうすべきか悩んでいます。社長の会社は20年前は大変景気がよく、節税するにはどうしたらよいかと決算でよく悩んだものでした。
しかし、最近は売り上げが減少し、借金も増えて毎月の返済が負担となり、大変つらい資金繰りをしています。社長の悩みというのは、「商売を始めた頃は会社の業績も順調でしたから、このまま会社を続けていけば給料はしっかり取れるし、老後の心配の必要もない。だから年金なんて払うのがもったいない」と思っていました。しかし現在、「いつ倒産してもおかしくない状況で、会社から取れる給料が不安になった今、老後の生活安定のために、年金を少しでも多くもらうように準備しておいたほうがいいのでは…」というのです。そのためには昇給をしなければなりません。昇給して、社会保険料や税金が上がると、社長自身の生活がしんどくなるので、税金もわずか増えて社会保険料の金額も変わらない範囲内での昇給にしようと考えました。
このことを社労士に相談したところ、「年金は加入年数と今まで掛けてきた金額を平均して計算するので、50歳を超えてから少し昇給した程度では、もらう年金はほとんど変わりません」と言うのです。社長は少しがっかりしましたが、将来わずかでももらう金額が増えるほうがいいということで昇給することにしました。
会社からの給料が第一の財布としたら、老後にもらう年金が第二の財布となり、しっかり確保したかったと社長は話しました。
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