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未経験でもできる配車管理 SOCパートナーズ(札幌市)
2011年5月12日
ソフト制作・販売、情報通信機器の構築・販売などを手掛けるSOCパートナーズ(田村匡社長、札幌市白石区)は、運送業界に向けて配送管理・車両経路最適化システム「eプランナー」の販売を本格化させる。「eプランナー」は、運送会社の収益の鍵を握る「効率的な配車」の見える化を支援するもの。配送車両の台数・走行距離の削減や、CO2排出量削減に寄与する。エクサネット(木下秀美社長、同中央区)が開発し、同社が販売を担当する。
車両や配送先のデータを入力すると、最も効率的な配送経路を計算し、地図上に表示するほか、運行チャートで各ルートの所要時間・走行距離などがひと目で把握できるようになる。チャート上では、マウスで配送先の移動ができ、瞬時に距離や時間が再計算される。また、位置情報がリアルタイムで表示され、配送の進捗状況を管理できるほか、配送予定と実績の比較もできる。事務所から配送車両への連絡一括通知も可能だ。札幌市内でリサイクル・ごみ収集を展開する北清企業への導入実績があり、今後、運送企業への普及を狙う。田村社長は「eプランナーを活用することで、勘と経験による配車から脱却し、配車経験のない人間でも最適な配車が組めるようになる。導入している北清企業では、ごみ収集車2台、CO2排出量は年間48?削減できた」と説明。「1日に何十件も回る会社や急な依頼が多い会社、車両経費の増加に悩む会社、CO2削減に積極的な会社などに最適」とする。
導入費用は、5年リースで月額4万円台から。別途費用により、データ入力の支援や個別のカスタマイズも可能。まずは道内を中心に5社程度の導入を目指しており、将来的には全国の運送会社への展開を目指す。近くシステムを紹介するセミナーの開催を検討している。
「北海道の物流は縮小しているが、やり方次第で伸びる要素はいくらでもある」と同社長。「効率化を支援するシステムの導入により、同業他社との差異化を果たし、発展してもらいたい。道内の運送会社には、地場のシステム企業として最大の安心感を持ってもらいたい」と話している。(玉島雅基)
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