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2代目経営者のタイプ
2011年7月22日
創業社長と息子である2代目社長が、経営方針で対立すること。ごくごく自然なことだと思っていましたが、最近ではそうでもありません。
2代目経営者のタイプは主に二つに分かれます。一つ目のタイプは、創業社長である親に忠実な「YESマン」です。とにかくおとなしいだけでなく、自分の意見がなく、サラリーマンのように親に言われた通りに仕事をしている感じです。二つ目のタイプは、自分の意見があって創業社長である親と対立する「自立型人間」です。当然ですが、これからの不透明な時代で生き残る可能性が高いのが二つ目の「自立型人間」です。「YESマン」は一見よさそうに見えます。しかし、いつの時代も「今の若いやつは・・・」と小言を言われるのが若者の特権。親に好かれるぐらいでは所詮、新しいことに挑戦できません。2代目経営者には、それぐらい生意気さ、荒々しい元気さがあってちょうどいいと思います。
このタイプに比べると、創業社長からすると、可愛げがないのが「自立型人間」です。入社して数年は仕事を覚えることに専念するために、あまり意見を言わなかったはずです。ところが数年して仕事を習得して慣れてくると、会社内のいろんなことが気になり始めます。「どうして、うちの親はあの人間を管理者にしているのだろう?」「どうして、うちの親はあの人間をドライバーとして雇い続けているのだろう?」「どうして、うちの親は管理者やドライバーに対して、今のような給料の支払い方をしているのだろう?」実に様々な「どうして???」の疑問が「自立型人間」である2代目経営者の頭の中を駆け巡ります。
その疑問を創業社長がぶつけられた時、かなり戸惑います。と同時に「お前は何も知らないくせに、偉そうに言うな!」と感情的になってしまうことが多いです。
でも、私が思うに、親子の意見が対立することはとても健全なことだと思います。2代目経営者が本当に経営者として生まれ変わる前の「思春期」。創業社長はある程度、この危なっかしい時期を温かい目で見守ることも必要かもしれませんね。
「感謝しつつも創業社長と意見をぶつけ合いながら、自分の経営理念を作り上げていくこと」2代目経営者がしなければならない大切なことです。
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