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「妬み」でイメージダウン狙う? 誤った情報流す元請け
2012年8月10日
ある運送事業者(A社)が、元請け運送業者から別の下請け運送会社を通じて仕事を依頼され、週に1回程度、取引を行っていた。元請けがある程度の時期を見て、A社に、取引期間も長くなってきたことを理由に直接取引を持ちかけ、孫請けのA社にしてみればとてもいい話だった。さらに元請けから下請け会社には、直接取引を行うことを説明するとまで申し入れされたことで、喜んで引き受けることとした。しかし、喜んだのもつかの間、誤った噂が広まり大変な目に遭ったという。
ある日突然、元請け会社から下請け会社に、A社が元請けに直接取引を求めてきたとして、下請け会社に「A社との取引を考えるように」との連絡が入り、この結果、A社は下請け会社からの信頼を失うとともに、同業他社にも同様のことを言いふらされ、行儀の悪い業者であるという話が広まってしまった。これを同業他社から聞かされたA社は、噂の発端となった元請けに対して、直接取引を促したのは元請けであって、下請け会社にも十分に説明すると言っていたのではないかと抗議を行った。
A社は、直荷主との取引も存在するが、ほとんどは下請け、孫請けとして輸送を行っており、仕事は好調で最近では珍しいほど増車を繰り返し、業績を伸ばしていた。
こういったことが妬みとなったのか定かではないが、元請けがA社のイメージを下げるために今回の行為を行ったのではないかとA社は語る。A社の経営者は「直接取引を求めてきたのは元請け会社の方。当社も何の疑いも持たず直接取引を行ったことに反省する部分はあるが、さまざまな理由、説明をした上で、当社を悪者にするような行為は許せない。元請けには抗議をしたが、運送業界では噂一つで簡単に悪いイメージが広まるので当社も大きな被害を受けてしまうのではないだろうか」と困惑している。(佐藤弘行)
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