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第123回:役所からの督促状に激怒
2013年2月1日
会社を設立してちょうど2年目になる社長がいます。設立1年目は大変苦しい資金繰りで、金融機関を走り回り、融資を申し込んでは会社の資金をつないできました。
社長は大変真面目で、支払いだけは遅らせてはいけない、会社設立早々倒産のようなカッコ悪いことは絶対にしない、と常に自分に言い聞かせてやってきました。業者の支払いや給料は遅れたことはありません。支払いが遅れているのは社長自身の給料だけです。そのため、この1年は奥さんに頭が上がらず、今でも月末に家に帰るのが怖い、といいます。ある日、役所から書類が送られてきました。それには「督促状」とあり、税金未納のため至急納めてください、と書かれてありました。税金は償却資産税という税金です。会社設立時にしっかりした看板を作ったのですが、これが償却資産税がかかる理由でした。償却資産税の届け出はしましたが、税金の支払い用紙は役所から郵送されてくるものと思っていました。ところが、税金の支払い用紙が送られてきていないのに、督促状だけが送られてきたことに激怒したというのです。
今まで支払いだけは絶対に遅れてはならないと、金融機関に頭を下げ、自分の給料を遅配して奥さんに怒られ、辛抱してやってきたのに督促状はないだろうと役所に電話したそうです。役所は確かに郵送したといいます。最後に、今払っていただければ延滞税が付きませんのでお願いします、との言葉に折れて社長は税金を支払いました。税金の支払い用紙は絶対に送られてきていないと、今でも怒っています。
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