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第124回:年金支給で給料半分以下
2013年2月7日
今年の誕生日で60歳になる社長さんがいます。社長さんの会社は、従業員が家族だけの会社です。最近では、長男が社長さんの後を追いかけて、一生懸命に仕事をしています。
社長さんは60歳になった今年に、年金の申請をして支給を受けようと思っています。しかし、会社から給料をもらっている場合には年金の支給が減額されてしまい、支給額がゼロということもありうる、と社長さんは、どこからか聞いてきました。ですから、自分の給料いくらにすればいいかと悩んでいます。60歳になって年金の支給を受けようとするときは、支給を受けることができる年金の月額と会社から支払われる給料の合計額が28万円以下でなければならないとのことです。社長さんの年間に支給される年金の額は96万円ですから、月額8万円となります。よって会社から支払われる給料を20万円にしなければなりません。年金を満額もらおうとすると、社長さんは半分以上の給料の減額になります。これでいいのかと悩んだそうですが、今の日本の不安定な年金事情を考え、やはり少なくとも早くもらって権利を行使しておく方が得策と考えました。
社長さんの給料を減額すると会社に利益が出ることが考えられますが、その減額分は、長男を専務に昇格し、昇給させればいいと考えました。
社長さんは、「年金をもらった社長の給料が減額されて、専務の給料の方が高い」と税務署に指摘されたとき、何と答えようかと知恵を絞り悩んでいます。
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