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人材派遣会社 倉庫業開業を計画
2013年2月15日
人材不足は運送事業者にとって深刻で、ドライバー不足から当然、車両不足につながり、大手荷主・物流企業では車両・人材を豊富に抱える運送事業者をターゲットにして逆アプローチをかけるほどだ。また、建設業界でも東日本大震災の復興工事が思うように進まず、やはり人材不足が原因で建設業以外からの人材確保も進められている。人材が不足しているのであれば人材派遣を活用してみればとの思いで依頼しても、なかなか見つからないのが現状のようだ。大阪府岸和田市に本社を構え、物流や製造業などに対して人材を派遣する会社では、人材を確保するため驚きの事業の開業を計画している。その事業は倉庫業だ。
なぜ、人材派遣会社が倉庫業の開業を計画しているのか。同社の話を聞くと、人材をストックするための開業で、決して利益を求めたり、倉庫業が景気がいいからという理由では全くなかった。同社は多くの物流事業者に対して、倉庫要員や事務、作業員を派遣。その中でもドライバーやリフトマンの派遣はユーザーからの要望が特に多い。しかし、ドライバーやリフトマンの派遣については、ただ免許や資格だけでは現場での作業はすぐに取り組めず、派遣しても運転が未熟で使えないなどのクレームも過去には存在したという。
即戦力となる高品質のドライバーやリフトマンを派遣するために、実際、同社で倉庫業を開始して、現場作業を毎日行うことで、いざユーザーに派遣されても即戦力として使われるとともに、たとえ繁忙期を終えて閑散期になり仕事がなくても、自社の倉庫業に従事することで、同社では質の高い人材を常にストックできるというものだ。
現在、同社では倉庫業許可の取得も視野に入れて、本格的な開業を目指している。人手不足の中でも同社に依頼すれば、高品質なドライバーやリフトマンの派遣が得られ、ユーザーからの評価も高くなるものと期待する。(佐藤弘行)
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