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各社各様の「トラック選定基準」価格・見た目・耐久性など
2014年10月6日
運送会社にとってトラックは、それがなくては始まらない大切な宝だ。それだけに、どのメーカーを選ぶかが重要になる。「知人の勧め」「値段が少しでも安いほう」「ドライバー時代に乗っていた」など、いろいろな理由がある。そこで今回、トラックを選ぶ理由について各経営者に話を聞いた。
「もちろん価格。ディーラーの営業マンとの付き合いもあるが、それはそれ。数社で相見積もりを取って、少しでも値段の低い方を選ぶ。最近は性能の差もほとんどないので」というのは、三重県の運送事業者。「1社に任せれば楽な面もあるが、こうも価格が高くなっては…。少しでも値段を下げる努力をしないと」と話す。また、「ウチは日野自動車が多い」と話すのは、愛知県の運送事業者。「自身がドライバーをしていたとき、日野自動車のトラックに乗っていたから愛着がある。今の時代、どのメーカーのトラックもさほど変わらない。だったら、好きなメーカーがいい」と笑う。
同県の別の運送会社社長は、「値段の安さを一番重視しているが、ドライバーに人気のある車種を購入している。個人的な意見かも知れないが、三菱ふそうのトラックが人気で、特に内装がほかのメーカーに比べて良い。いかにもトラックという感じではなく、乗用車に近いイメージ。人気の車種をそろえておけば、人材確保のプラス材料にもなる。ドライバーが会社を選ぶ基準として、案外こんなことも重要になってくるようだ」と語る。
同県の別の運送事業者は「やっぱり、どれだけこっちの無理を聞いてくれるか。担当の営業マンや会社との付き合いの長さや深さもある。ディーラーの対応も最近はシビアになってきているみたいだが、こっちは常日頃、荷主に運賃でいじめられているんだから、買う立場の時ぐらいは強気にいきたい」と笑いながら話す。
静岡県の運送会社社長は、「自家用車を買う時と同じように、自分の好みで買う。デザインが好きだとか、エンジントラブルが少ないとか、燃費がいいとかかな。メーカーでもメジャーよりマイナーが好きな人もいるし、人それぞれだと思う」と話す。
「日野自動車のトラックを使用している。知人から『丈夫で故障が少ない』と聞いたので」と話すのは、愛知県内の運送事業者。「実際に使用して、耐久性にも優れているし、パワーや操作性でも問題はないようだ」と話す。
トラックを選ぶ際に注意している点として、耐久性、価格という声が多かった。耐久性について同県の別の事業者は「昔、あるメーカーのトラックを使用していたが、年内に何度も故障や不具合が発生した。この仕事は安全が第一なので、少しでも車に不具合が出ると、しっかり点検・修理しなければ走らせることはできない。トラックが止まると、会社にとって大きな損失になる。その経験から、トラックを選ぶときはまず耐久性に重点を置いている」と話す。
また、同県の別の運送事業者も「故障しにくいかどうかが一番」とし、「毎日何トンもの荷を積んで何百?も走るので、常に車両には大きな負担がかかっている。それに耐えられるような車でないと絶対にダメだ」と話す。一方、同県の別の運送事業者社長は「どこのメーカーでも、どれだけ整備・点検をしっかりするかの方が重要ではないか」とし、「そこまでメーカーにこだわりはないので、人に勧められたものや、価格を重視して選んでいる」という。
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