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射界
2016年11月7日号 射界
2016年11月11日
強い意志を持て…と事あるごとに教えられる。目標とした事象に向かって全力で立ち向かう姿は、周囲の誰が見ても魅了する力強さが感じられる。自分の言動を正しいと信じ、トコトン諦めずに一歩ずつ前進させるには、かなりの情熱と堅い決意が必要だ。この不退転の決意が苦悩や困難にも耐え得る強い意志になるのだ。
▲難しい仕事を指示される。自分の能力を遥かに超える難題で、一聞して「不可能」の3文字が頭をよぎるが、周囲の期待は大きい。全知全能を傾けて取り掛かるものの試行錯誤の連続となる。だが手掛け続けるなかで、わずかな光が見えれば幸い。不退転の意志が少しずつ光度を増し、周囲の目にも、その努力する姿が美しく映る。美しい姿に人々はさらに協賛の声を送ることだろう。▲西欧の諺(ことわざ)に「自ら正しいと信じる者は王の万軍より強く、自ら正しきを疑うものはいささかの力をも有せず」とある通り、難題を前に自らを鼓舞して行動を起こしてこそ目標達成への励みも生まれる。燃えたぎる強い意志と実力が相まって目標は少しずつだが近づく。不退転の決意に基づく情熱と努力を失わない限り、目的を引きつけるパワーとなって花開くことになる。
▲難題を前に「私の器にあらず」と辞退する。人によっては、これを「謙譲の美徳」というかも知れないが、尻込みする消極的な姿勢を見て落胆する向きもあろう。人の上に立つリーダーたる者は、過っても「謙譲の美徳」を見せてはならない。人々をリードするからには、自らの強い意志と情熱を燃え立たせ、熱意と誠意、創意を込めて難題に取り組む必要がある。それが万軍の強さとなる。
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