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アスクル 物流センター火災 消化阻む、さまざまな壁
2017年3月3日
通販大手のアスクルの首都圏物流センター(埼玉県入間郡)の火災は2月16日に出火して、鎮圧されたのは同22日なってからのことだった。延べ床面積7万2000平方?のうち4万5000平方?以上が焼失。負傷者は重傷1人、軽傷1人。同センターはアスクルでは国内最大級の物流拠点であり、7万アイテム以上の商品が備えられていたという。隣接地への延焼がなかったとはいえ、なぜ短期間で鎮火できず、鎮圧に6日もかかったのか。関係者に話を聞いた。
アスクル・首都圏物流センターの火災について、「(なかなか鎮圧できなかったのは)アスクルの物流センターが特別というわけではない」と話すのは、埼玉県危機管理防災部。「一般的な大型の物流センターや倉庫であれば、どこでも起こり得ること。開口部が少なく、火元の消火ができなかった。構造上、そうなっていたといえる」という。同じ構造のセンターであれば、どのセンターでも同じ結果になる可能性があるという。
日本消防協会でも、担当者は個人的な意見としながら「大きな倉庫や物流センターでは、人の力で消すというより、火を出さないこと。例え出したとしても初期段階で消火してしまうことが大切」と指摘する。「大きなセンターや倉庫では、人が少ない。火が出たとしても、気がつかないことも多く、見つけにくい。出火していると気がついたときには、すでに火が大きくなっている。きちんとした設備を整えて、火災を拡大させないことが大切だ」と話す。関連記事
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