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ブログ・川﨑 依邦
中小運送会社の経営改善の記録(29)当たり前を確実に
2013年2月7日
中小運送会社(株式会社プレジャー)の経営改善の歩みは波乱万丈の歩みである。今まで労務面の切り口から経営改善への取り組みを紹介してきた。平成23年を総括して「プレジャーニュース」に常務が発信したメッセージを紹介する。
当たり前を確実に2011年も残り1か月となりました。大きな事故がなく、ここまで来れたことは、日頃の安全運転のたまものだと感謝しています。今期は11月からスタートしています。着実に利益を残して全メンバーに還元していくために、各メンバーが何をしなければならないのかを整理します。
■車両の清掃・点検整備(社有車含む)
■作業服の着用・あいさつ・休憩室の清掃(管理者も含む全メンバー)
■安全会議・全体朝礼を真剣に取り組んでいくこと
■元気を出して日々活動するこの4点は、どれも特別なことではありません。むしろ当たり前のことです。しかし、この当たり前を着実に実践することが難しいのも事実です。当社は、私も含めてこの当たり前のことが徹底しきれていないのではないでしょうか? 急に売り上げを上げることや修理費を削減することは至難の業です。しかし、ここで掲げた当たり前の実践はすぐに取り組むことができます。
利益の出ている会社や売り上げが伸びている会社は、最低でもこれら4点は着実に実施できているのではないでしょうか? うまくいっている会社で作業服を自由に着ていたり、トイレや休憩室・事務所が汚かったり、メンバーに覇気・精気がない会社はないはずです。当社は、当たり前のことを確実に実践できる会社になりたいと考えています。物事を大きく考えるのではなく、できるだけ小さく考えて今日1日を真剣に生きるということが求められています。朝の点呼時は元気よくあいさつをしてスタートする。得意先でも気持ちのよいあいさつができる会社とできない会社の場合、得意先はどちらの会社を選びますか? 当たり前の積み重ねが、とても大きな力になるのだということを、各メンバーに気づいて欲しいと思います。それに少しでも気づいているメンバーはまだまだ少数ですが、ゼロではありません。小さな火を消さずにこれを大きな輪にして進めていく。
今期は、『当たり前を確実に』ということを常に頭に入れて活動していきます。
(プレジャーニュース2011年12月5月発行より) -
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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