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ブログ・川﨑 依邦
中小運送会社の経営改善の記録(35)経営者を支えるシステム
2013年3月22日
?目標管理システム
目標管理システムは、中小企業のマネジメントスタイルにピッタリである。
ドライバーは職場を出れば一般的には1人である。自主管理しなければいけない。周りに上司はいない。ドライバー個人が目標を持つことで、目標達成への意欲を掻き立てる。燃費効率目標を達成する。社長から「よくやった」と褒められる。褒められることは嬉しいものである。精神的な報酬である。その上、給与にも連動していく。管理者についても、目標を持つことは励みになる。運送業の管理職、とりわけ配車担当者は、一般的にいって1日12?13時間の勤務は当たり前である。繁忙期になると、家にも帰れなくなるほどだ。家に帰って風呂に入って食事をしてすぐ寝る、という繰り返しである。心と時間に余裕がなくなってくる。そこに、しっかりとした目標を設定することでメリハリが利いてくる。「ナニクソ」との闘志が湧き出てくる。
トップについても、中・長期のビジョンを見据えて年度の目標を立てて進んでいくことで勇気が出てくる。勇ましい気持ち、逃げない気持ちになる。経営者は心配事が多い。資金繰りのこと、事故のリスク、法的プレッシャー、荷主からの値引き、その上、ドライバーの生活を肩に背負っている。現実から逃げ出したくなる気持ちである。ここでグッと踏み止まるのが勇気である。勇気は目標管理システムによって支えられている。目標を達成したいとの強い想いが経営者を支えている。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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