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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(57)経営活性化シリーズ5
2014年5月23日
?社訓唱和の実践事例
企業内で、朝礼時や会議前などの従業員が集まる場で社訓唱和を行い、気持ちを引き締める会社は多い。大きな声を出すことは1日の活力が湧き出てくる効果があると考えている。しかし、どうしても仕事に身が入りにくい時や、日々の業務によるプレッシャーで出社する足取りが重たい時もあるかもしれない。そうした時にこそ社訓唱和をすることで、気持ちが吹っ切れて楽になる。雑念を捨て、大きな声で唱和することが大切である。社訓唱和は、気持ちを引き締めることのほかに、意識を高める効果もある。「大きな声を出して唱和するだけで意識が高まるのか?」と疑問を持つかもしれない。人それぞれ個人差はあるが、社訓唱和をすることで意識は間違いなく高まる。
社訓は、企業として健全に永続していくための会社の根本的な考え=会社の哲学である。そのまま人の人生においても、健全でやりがいのある人生を送るための教訓になる。会社の業績を上げるために社訓唱和をしても意味がない、という考え方ではない。業績を上げるためには、管理職や会社の全メンバーが共通の意識を持って行動しなければならないからである。人それぞれ価値観や考え方は異なるが、社訓は会社の哲学なので、どうしても、その哲学に共感できない人は会社を抜けていくことになる。最初は意味がよく理解できなかったとしても、継続していくことで心深くに浸透していくものである。
社長だけが志高くあってもなかなか前へは進まない。会社にいる全メンバーが社訓の元に意識を結束することで、目に見えない企業価値が高まっていく。まずは、やってみることが肝心である。社訓を事務所に掲示して、管理職だけでも始めることである。始めなければ前に進むことは有り得ない。
最初は声が出せず、中々覚えられなくても継続することが一番のポイントである。継続は力なりとよく言ったものだが、まさにその通りで、継続すれば徐々に浸透していくことは間違いない。会社に出社すると自然に事務所内が「では、社訓唱和をしましょうか」という雰囲気になれば、会社内の雰囲気=風通し=コミュニケーションが良くなっていると確信できる。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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