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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(123)経営活性化シリーズ72
2016年8月26日
(72)ドライバーを宝にする道
運送業はドライバーを宝とすることが、生き抜いて成長していくキーワードである。どうすれば宝にすることが出来るか。「なかなかドライバーが集まりません。入社してもすぐ辞めます。続きません」「急に出社しなくなるドライバーも珍しくありません。連絡が取れなくなるのです」
ドライバーを宝にする道は職場風土の中にある。運送業の現場は忙しい。バタバタしている。心に余裕がなくなってくる。そこで、職場風土をチェックしていくことだ。(1)あいさつ、会話のキャッチボールが行き届いているか
ドライバー一人ひとりにハキハキした大きな声であいさつする。声の小さいドライバーや元気のないドライバーがいれば、すぐさま気にかけて声をかけていく。
(2)5Sが行き届いているか
車内はきれいか。トイレはどうか。制服は正しく着用しているか。机の上はどうか。5Sをしっかりすることである。不要なものは捨てる。ゴミ置き場のような職場にしない。
(3)ドライバーの声に耳を傾けているか
給料の不満を漏らすドライバーがいる。すぐさま対応してドライバーの声を聞く。どうしたら給料が上がるか、相手の身になって一緒に考えていく。ドライバー一人ひとりと伴走していく姿勢が大切である。以上三つのことは簡単そうに見える。当たり前すぎているようにも見える。ところが、いざ三つのことを徹底的に実行しようとすると簡単ではない。当たり前でもない。とことんやり抜くことが非凡の道となる。職場風土の改革はすぐ目に見えるものではない。
運送業は労働集約産業である。ドライバーこそ核心である。ドライバーの働く意欲が低下するとそのまま業績が悪くなる。ドライバーをやる気にさせることである。そのために(1)あいさつ、会話のキャッチボールをする(2)5Sを実行する(3)ドライバーの声に耳をかたむける—-を実行することである。
三つのことを確実にコツコツやりきる中で、目に見えて職場風土は良くなる。ドライバーを採用し定着させていく。無事故を実現していく。そのためには凡事徹底=当たり前のことを確実に成し遂げていく。まさに、ドライバーを宝とする道である。 -
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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