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ブログ・鈴木 邦成
物流とリスク管理
2008年9月8日
リスク管理の重要性
昨年から現在まで続く大相撲の混乱ぶりを見ていると、「いかにリスク管理に取り組んでいくか」ということが国技・大相撲の信頼を回復するうえでの大きなポイントに思えます。
日本物流学会の開催
日本物流学会の第25回全国大会が9月4日~6日まで静岡県清水市の東海大学海洋学部で開催されました。
統一論題は「物流とリスク管理」で静岡県建設部、県内に本拠地を置く企業などからリスク管理への取り組みについて講演が行われました。
福田首相の突然の辞任、サブプライムローン、原油高騰、中国大地震、ゲリラ豪雨、グルジア問題、地球温暖化など、経済グローバル化から災害まで、企業はさまざまなリスクに面しています。
そうしたリスクをどのように管理するのかということを物流の視点から捉えることが近年、重視されてきているといえましょう。
迅速、適切に対応
ただし、ビジネス環境において「いかなるリスクも存在しない」ということはありえません。むしろ、ノーリスクという環境のなかでは大きな成果を上げることができないことも多いはずです。
確かに「君子危うきに近寄らず」という諺もありますが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という諺もあります。リスクが現実化した場合にいかに適切に対応し、善後策をスピーディに行うということが重要になるというわけです。
物流経営においても、企業活動の方向性をリスクを意識しながら検証し、リスクがもし現実化した場合、どのような方策をとるかというシナリオプランニングを綿密に行うことが求められるのです。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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