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  • ブログ・鈴木 邦成

    ビジネスモデルの進化とロジスティクス戦略

    2008年10月14日

     
     
     

    駅ナカ、駅前の集客力
     温暖化の影響か、ゲリラ豪雨が増えて、そのため街中を散策するのではなく、手軽に買い物ができる場所も人気のようです。
     そうしたことも理由の一つとなり、「駅ナカ」というのが新しい小売流通のビジネスモデルとして注目されています。旅客輸送と貨物輸送、ヒトの流れとモノの流れの合流点である駅を効果的に活用することで強力な集客力が見込めるわけです。
     駅ナカは通勤、通学などの際に気軽にショッピングができるという利点があり、また集客に困るということもないのでさまざまな商品の売上げを伸張させるにはもってこいのロケーションにあるといえます。
    ロジスティクス戦略とのリンクを
     しかも近年はおしゃれな内装、レイアウトで「デパ地下」顔負けの食品も並べられるなど、高級感もしきりと演出されています。 「駅の中だから騒々しくてショッピングには不向き」というイメージはもはや過去のものといえましょう。駅ナカならば、職場や学校で使えるファッション小物なども通勤、通学の途中に気軽に買い求められるのです。
     また駅ナカだけでなく、駅ビルも集客力が見直されています。駅からほとんど歩くことなくエレベータ、エスカレータなどでスムーズに移動できる駅ビルは抜群のリテール拠点にあるといえましょう。学校、職場帰りの短い時間にショッピングを楽しむ場合、街中の専門店や駅から数分歩かざるをえない百貨店よりも直近の駅ビルが魅力的に移るわけです。
     ところで駅ナカのリテールビジネスとモーダルシフトにおける鉄道輸送をうまく組み合わせるビジネスモデルというのは不可能なのでしょうか?
     新しい発想やビジネスモデルの進化にあわせたロジスティクス戦略の刷新もまた、重要といえるでしょう。新しいビジネスチャンスが生まれれば、それにあわせた新しいロジスティクス戦略もまた必要になってくる可能性が高いといえるでしょう。駅ナカ、駅前、駅ビルのビジネスチャンスにあわせた、ロジスティクス・ビジネスモデルの刷新も必要になってくるわけです。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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