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射界
2018年3月12日号 射界
2018年4月6日
「自分は努力しているのに、誰も認めてくれない」という言い訳をよく聞く。「頑張っているね」とお褒めの言葉が仮にあったとしても、いかほどの成果が得られるか疑問だ。頑張るのは当たり前。頑張って期待通りの成果が得られないとすれば、その頑張りは独り善がりに過ぎず、徒労に終わる。
▲どんな仕事でも、収入を得て働く限り、その道のプロである。プロとして仕事をする誇りさえあれば、自分が担う分野で人に負けないだけの知見を養うのは当然のこと。得意分野や好きな事柄、詳しい知識を育成しながら、さらに一段上を目指して腕を磨く。それがプロの矜持であり、その域に達するまでの努力に自己満足はない。ひたすら精進するだけだ。
▲次によく聞くのが「時間がなくて、やりたいことがやれない」という言い訳である。この言葉に潜む二つの意味を考えたい。一つは「やらなければならないことがいっぱい」で忙しいのでなく、「やりたいことがいっぱい」で忙しい。二つ目は「やりたいことをやって」忙しい場合である。仕事は次々と押し寄せるもの、それを楽しむか苦痛とするかの違いだ。
▲忙しさを「楽しみ」とするか「苦痛」とするか。そんなことは無理と言うかも知れないが、「忙中閑あり」という教えもある。どんなに多忙でも趣味となれば喜々として楽しむ。モノは考えようで、仕事を楽しみにまで昇華すれば苦にならない。いま、「働き方改革」実現に動いているが、働く時間規制に併せて「働くこと」の意義を、しっかり示してほしい。
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