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ブログ・鈴木 邦成
これからの物流
2009年3月10日
海外の方は「不思議な習慣」と思われることもあるようですが、来週末に迫った「ホワイトデー」はすっかり日本独自の習慣として広まってしまいました。バレンタインデーの「お返し」などでお菓子のみならずさまざまなプレゼントをお渡しになられる方も多いのではないでしょうか。
これからの物流とは
物流は、「たんにモノを動かせばよい」という時代から「いかに戦略的に、輸配送、保管などを行っていくか」というロジスティクスの時代に突入しています。
あわせてITとの連動性の強化、リアルタイムでの情報共有化の促進なども求められてきました。そして実際に一部の企業は物流の効率化に成功し、多大な成果を上げています。
しかし、中小規模の企業までを含めての全体比から考えると、多くの企業の物流システムが効率化、高度化を遂げていくのは、むしろこれからといえるでしょう。
さらにいえば時代の変化にあわせて物流戦略、物流改善の方向性を微調整していくことも重要です。
物流は社会環境やビジネス環境の変化に応じて変化しています。
たとえば環境が重要なトレンドとなれば、「環境にやさしい物流」、あるいはそれをふまえてのグリーンサプライチェーンの構築が現代物流の今度の方向性を決める大きな鍵の一つとなってきますし、ICタグやそれに関連する物流機器・情報システムなどの革新、いわゆるロジスティクス・イノベーションにより、物流負荷の低減がさらに進んでいくことも期待できます。
これからの物流を読み解いていくには物流以外のビジネス環境の変化にも絶えず目を配る必要性があるといえるでしょう。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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