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ブログ・鈴木 邦成
ロジスティクスマーケティングの新視点
2009年12月21日
変化の年だった2009年
2009年を振り返ってみると、米国のオバマ大統領の誕生や、わが国の民主党による「政権交代」など、大きな変化が目につきます。
ただし、経済のほうは不況の深刻化が相変わらず止まらず、厳しい状況が続いています。
物流業界も不景気の影響を大きく受けていますが、個々の企業のさらなる努力も必要でしょうが、たとえば産学官のより一層の連携を図りつつ、これまで以上に広い視野でのしくみづくりを考える時期に来ているように思われます。
BRICsの時代への対応
縮小しつつある日本市場にフォーカスを合わせ続けるのではなく、グローバルな視点から物流マーケットを捉える必要も今後はますます高まってくることでしょう。
たとえば、これからはBRICsなどの経済新興国も物流マーケット戦略を考える上で重要なカギを握ることになるかもしれません。(BRICsとは、ブラジル、ロシア、インド、中国のそれぞれの英語の頭文字を合わせた4か国を指します)。
すでに中国の物流マーケットは拡大傾向を強めていますが、今後はロシア、ブラジル、インドについても、製造業の生産拠点のシフトや、消費拠点の充実などを補足するという視点からも、物流の強化にスポットが当たり始めています。
物流コンサルなどについても、日本式のノウハウを必要とするBRICs企業は増えているといえましょう。
新しい流れを見定め、これからのロジスティクストレンドを的確に捉えていく目が必要になってくるといえましょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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