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ブログ・鈴木 邦成
新しい視点からの航空輸送ビジネス
2010年2月17日
鍋料理のおいしい季節
まだまだ寒い日が多いようです。
仕事から帰ってからゆっくり入浴したり、おでん、鍋類など、身体が温まる料理を食べたりしたくなります。
また仕事帰りに熱燗や鍋料理が恋しくなる方も多いのではないでしょうか。
巨大輸送機の初飛来
先週のことですが、防衛省がチャーターした巨大輸送機が成田空港にお目見えし、多くの航空ファン、軍事兵器ファンなどの話題になりました。
陸上自衛隊のハイチPKO部隊への物資を積み込んだアントノフ機が我が国に初めて飛来したのでした。そして12日にはハイチ入りしました。
アントノフといえば、世界最大の巨大航空輸送機として軍事兵器や航空機のマニアの間では有名な飛行機です。
自衛隊は、この巨大輸送機を使って、現地で使う重機を輸送、現地ではトラックなどに積み替えて陸路でハイチ入りという流れでした。
ところで「時代が変わったな」ということを痛感させられたのは、「アントノフが旧ソ連・ウクライナで開発されたものなのに日本の自衛隊が利用した」ということでした。
このアントノフ、旧ソ連・ウクライナが宇宙往還機の輸送を念頭に開発した巨大輸送機で、現在世界に一機しかなく、本来ならば我が国とは無縁の存在となるべきものでした。
ところがソ連の崩壊以降、軍事目的だけではなく、さまざまな目的の超大型貨物の輸送に転用され、グローバル航空輸送ビジネスへの活用が視野に入れられるようになったのです。
グローバル物流のさらなる発達と国際輸送ネットワークの綿密化で、軍事や災害対策などだけでなく、今後は一般商用にも巨大輸送機がより頻繁かつ効率的に活用される時代が来ることになるかもしれません。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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