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ブログ・鈴木 邦成
地方産業の活性化と技術伝承
2010年3月17日
地方産業の活性化の可能性
地方産業の疲弊が問題となっています。
さまざまな地域、地方で工場、倉庫、物流センターなどを見て感じることは、「昔ながらのやり方でやっていては、中国などの新興国に対抗できない」ということです。
技術力をいかに守るか?
確かに我が国の産業技術は高い水準にあります。
しかし「技術力が高ければ競争に勝てる」というわけではありません。
「適者生存」という進化論の考え方は企業にも当てはまるでしょう。
「生き残る企業は高い技術力を持っている企業ではなく、時代の流れに適応する力を備えた企業」というわけです。
また、競争力の基盤となる重要なノウハウの流出は極力、避けるべきでしょう。
「大量生産に対応できないから、海外拠点に技術移転をする」というやり方を何の戦略性もなく行い続ければ、後には何も残らないのは明白なことです。
もちろん、このことはアジアワイドのロジスティクスを考える場合にも当てはまります。
「いかに自社のノウハウを守りながら、適者生存の法則に対応していくか」ということを念頭に企業戦略を練っていく必要があるわけです。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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