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ブログ・鈴木 邦成
海上輸送と環境
2010年8月16日
マルコポーロ計画の推進
欧州のモーダルシフトというと、トラック+鉄道のイメージが強いように思われますが、船舶の活用も進んでいます。
欧州で進展中のモーダルシフト推進のための欧州共同インフラ投資戦略「マルコポーロ計画II」では、モーダルシフトの推進力として海上短距離輸送に力が入れられているのです。
海上輸送の環境対策
「トラックから船に輸送手段をシフトすればそれだけで環境負荷を低減できる」というわけではありません。
船舶はトラックに比べれば環境負荷が小さいものの、鉄道に比べては大きく、まだまだ環境負荷の低減について改善する余地もあります。
国際海運から排出されるCO2は世界全体の排出量の3%、ドイツ1国分に相当するともいわれています。
現在、わが国では「船舶からの環境負荷低減のための総合対策」の一環として、NOx排出80%を目標とした船舶用ディーゼルエンジンの開発が進められています。スーパーエコシップの開発も進められてきました。
また共同運航により、CO2排出量の総量を低減するさらなる努力も必要といえるでしょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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