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運送会社
高光産業が新たな特許 希望の場所と時間に受け取れる「移動式ロッカー」
2018年7月13日
【福岡】過去20件近くの特許を取得している髙光産業(妹尾八郎社長、福岡市博多区)が今年2月、新たな特許を取得した。特許名は「荷物預かりシステム及び荷物管理方法」
同システムは、トラックを活用した「移動式ロッカー」のサービスを提供できるシステムだ。移動式ロッカーに荷物を預け、希望の場所と時間に荷物が受け取れる仕組みが構築できる。預け人と荷物はタグ付けされ、受け取りの際にはタグ認証で一致が確認されれば荷物を引き取れる。
この仕組みを思いついたきっかけは、ある企業からの相談だった。「東京都内には大きなスーツケースを預けられるコインロッカーが少ない。店舗や企業などで、ロッカー代わりに荷物を預かってくれる場所を紹介してほしい」。そんな相談が同社長の元に舞い込んだのだ。
「最初は、一緒に預け先を探していたが、預けたら後で預けた場所に取りに戻らなければならない。だが、荷物が行き先に移動してくれたら戻る必要もなく楽になる」。そう思ったのが今回のシステムを考えたきっかけだと妹尾社長は話す。
「今はGPS機能で位置情報の確認ができる。だったらロッカーが移動しても追跡できるから何ら問題はない」と同社長。
発想のヒントは他にもあった。荷物がなくて遊んでいる大型トラックがあるという話や、女性も戦力として雇いたいが、日中のみの業務を作るのは難しい、という話を耳にしたからでもある。
移動式ロッカーのサービスなら、子どもが学校に行っている間だけの勤務も可能だ。女性だけでなく、短時間勤務を希望する人材も確保出来る。
同社長は現在、このシステムを利用した移動式ロッカーのサービスを提供してくれる企業を募集中という。「希望してくれる企業があれば、ぜひ一緒にやっていきたい」と話す同社長。
システム活用での、物流における新たなサービス展開と、業界の人手不足解消に期待を寄せる。
◎関連リンク→ 高光産業株式会社
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