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ブログ・鈴木 邦成
国際物流ルートの概要
2011年7月5日
熱暑到来
暑い毎日が続くのでなるべく午前中と夕方に集中的に仕事をこなすようにしています。
夏バテなどにも十分に注意したいところです。
日本から欧州への物流ルート
日本から欧州への複合輸送ルートは、シベリア経由、中国経由、東南アジア経由などが考えられます。
シベリア経由の場合、日本の港からコンテナ船などがロシアのボストチヌイ港まで行き、そこからシベリア鉄道かトラックでユーラシア大陸内を輸送することになります。
中国経由の場合は日本から上海、連雲、大連、青島、天津などの中国の代表的な港湾にまずは運ばれ、それから鉄道輸送でカザフスタン、ウズベキスタン、欧州諸国などに貨物輸送するかたちになります。
ちなみに上海港のバラ積みを含めた貨物取扱量は世界最大規模となっています。
東南アジア経由の場合は、香港、シンガポールなどを経由しての海上輸送が中心となります。
日本から米国に海上輸送で入った貨物が、航空輸送に積み替えられ、シー・アンド・エアーのかたちで欧州各国に運ばれることもあります。
無論、航空輸送などで日本から欧州へダイレクトに輸送するという選択肢もあります。
ただし、近年は「航空輸送よりも海上輸送、海上輸送よりも鉄道輸送」というのが日欧間物流の注目すべき流れとなっています。
国際複合一貫輸送における環境負荷の低減に力が入れられているわけです。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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