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ブログ・鈴木 邦成
グリーンサプライチェーンの設計と構築(韓国語版)の発行
2011年8月8日
グリーンサプライチェーンの設計と構築
拙著『グリーンサプライチェーンの設計と構築』(白桃書房)の韓国語訳が発行されました。慶南大学のハン先生の翻訳です。興味のある方は、出版社(www.choolpansa.com)のホームページをご覧いただければと思います。
以下、基本情報を掲載いたします。
저자 : 스즈키 쿠니노리(鈴木邦成)
역자: 박명섭․한낙현․김은주․박석재․우정욱
사양 : 152×220 / 248쪽 / 양장
ISBN : 978-89-6249-050-3
정가 : 19,000원
발행일 : 2011년 7월 17일
Hompage : http://www.choolpansa.com
グリーンサプライチェーンの設計と構築
環境負荷の低減を念頭に置いた企業システムの構築が求められています。しかしながら設計、開発、生産、物流、流通、販売の各プロセスで環境負荷の低減を図れば、コスト高が生じることも多く、企業プロセスの最適化と環境負荷の低減の両立は難しく、そのトレードオフ(二律背反)を解消することが大きな課題ともなっています。
そうしたなかでグリーンサプライチェーンマネジメント(GSCM))の概念が注目されています。
本書では環境戦略重視の物流管理の方策を念頭に置き、グリーンサプライチェーンの設計と構築の方向性とその関連情報について解説していきます。
本書の構成を説明すると、第1章「グリーンサプライチェーンの設計」ではその概念、戦略などの大枠を解説します。
第2章「物流のグリーン化とコストメリットの追求」では、企業システムにおける環境負荷の低減と物流システムの効率化というトレードオフの両立をいかに進めていくかを解説する。荷主企業、物流事業者の双方のとるべき方向性や戦略ポジションの取り方などについて考察します。
第3章「社会環境の変化とグリーンサプライチェーンの構築」では国内外の物流関連の環境規制の強化などの動静とそれに対する企業側の対応について解説します。
第4章「モーダルシフトの導入と課題」では環境負荷低減に効果があるとされるモーダルシフト(複合一貫輸送)の導入とその成果について検証し、第5章「共同物流システムの設計と管理」では共同物流システムの利点、課題、導入事例などについて考察します。
第6章「リサイクル・リユース物流システムの構築」ではグリーンサプライチェーンのなかにいかにリデュース、リサイクル、リユースの3Rを位置づけ、物流システムを構築していくかを考えていきます。
第7章「省エネ対応の物流施設・マテハンなどの導入」では環境負荷の低減に効果的かつ有用な物流施設、マテハン機器の導入をいかに進めていくかを検証します。
第8章「物流商慣行の改善による物流のグリーン化」では物流に関する取引慣行の見直しにより、環境負荷の低減を促進する手立てをまとめます。
第9章「グリーンサプライチェーンの各国比較」では実際の各国のグリーンサプライチェーンの構築、グリーン物流の推進の進捗状況を展望します。
第10章「CO2排出量取引をめぐる動き」ではグリーンサプライチェーンの構築に大きな影響を与えるCO2排出量の取引をめぐる昨今の動静について解説します。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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