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ブログ・鈴木 邦成
『アジア物流と貿易の実務』の刊行
2013年1月21日
アジア物流と貿易の実務
拙著『アジア物流と貿易の実務』(日刊工業新聞社)が刊行されます。
ご興味のある方に一読をお薦めいたします。
本書の構成
本書では中国、アセアンと日本とのモノの流れであるアジア物流の重要ポイントを押さえつつ、貿易の実務について要点をまとめ、やさしくわかりやすく解説することにしました。
アジア物流の基本知識とすぐに役に立つアジア貿易の実務知識を身につけられるようにまとめました。
アジア各国への対応についての必要な現地情報を提供しつつ、関連するアジア物流と貿易の基本知識を紹介していく形式を取りました。
本書の構成を説明すると、まず第1章で国際物流に必要な基礎的知識を解説しました。国際物流のしくみと貿易の実務における入門的な知識をアジアを視点として整理してあります。
次いで、第2章で中国、及びアセアンと日本を結ぶグローバルネットワークにおけるモノの流れと商取引の流れを概観しました。
第3章では中国物流についてそのしくみと貿易における実務知識をわかりやすく詳述しました。
さらに第4章以下で同様にアセアン諸国を、いわゆる「陸のアセアン」と呼ばれるタイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーについて、情報の緊急度と重要度が高いと思われる順に並べ、それぞれの国際物流インフラと貿易実務について丁寧に説明しました。
「チャイナプラスワン」の最有力国であるベトナム、日本の製造業が相次いで工場移転したタイ、スー・チー女史の政界復帰で欧米の経済支援が本格化する可能性が高いミャンマー、今後の成長が期待できるラオス・カンボジアについて、実務で必要な情報をまとめました。
また、「海のアセアン」のなかでもっとも注目度の高いインドネシアについても取り上げ、国際物流と貿易実務についてわかりやすく説明しました。
第8章では、中国とアセアンを結ぶ中継貿易の拠点として、その重要度を高めている台湾、香港、シンガポールについて取り上げ、そのアジア物流おける役割と中継貿易にあたっての実務知識を整理しました。また、日本の置かれている立場についてもアジア物流の視点から解説しました。
第9章では、アジアワイドの物流と貿易に関する保険にについて整理し、やさしく解説しました。
また、コラムではアジア物流と貿易実務に必要な基本情報を取り上げてあります。
本書を読むことで読者の皆さんがアジア物流と貿易に関する必須の知識をしっかりと押さえ、実務に役立てていかれれば筆者にとって望外の喜びといえます。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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