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運送会社
呉貿倉庫運輸 れんが倉庫群にショップ開店、呉への思いを形に
2018年11月9日
眼前に海上自衛隊の基地を臨む広島県呉市昭和町。呉貿倉庫運輸(大之木伸行社長)の倉庫の一角を利用し、呉の魅力を体感できるショップ「澎湃館(ほうはいかん)」が9月2日にオープンした。
創業70周年の同社は、材木の買い付けから始まって倉庫、運送業へと発展。現在は倉庫業を主軸としている。同館が入る倉庫は1900年の建造で、同社が呉海軍工廠跡を買い取ったもの。イギリス産のレンガ、基礎には国会議事堂と同じ倉橋島産の御影石を使用。日本遺産「昭和町れんが倉庫群」にも指定された風格ある建物だ。
同館の運営は、グループ会社で木材加工業などを手掛ける大之木ダイモ(大之木小兵衛社長)が行う。「大叔父が特攻隊の生き残り。この人の薫陶を最も受けたのが私」と語る小兵衛社長が、呉への思いを具現化したのが同館だという。
「まず呉を感じてほしい」(同社長)と、入り口脇に旧海軍と海自ゆかりの品を展示するミニ博物館を設置。建物自体も爆撃の跡が残る鋳物の柱や国産松の桁と梁を使っており、〝生きた博物館〟として、呉の歴史を体感できる。また、自衛艦内のベンチや艦内の階段「ラッタル」も本物を取り寄せるなど細かい点にもこだわった。
ショップでは、海自グッズや、常時30点ほどがそろう呉エリアの地場産品を販売。同社長は「買い物を通して呉へ思いを馳せてもらえれば」と話す。
なお、休憩などに誰でも使えるフリースペースも置いた。すでに海自隊員の募集やPRを行うなど、呉らしい魅力の発信場所になっている。
◎関連リンク→ 呉貿倉庫運輸株式会社所
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