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ブログ・野口 誠一
第111回:逆境を乗り切る夫婦の心得20か条 夫の心得10か条
2004年12月2日
今回から「逆境を乗り切る夫婦の心得20か条」を紹介する。これは、八起会27年間の活動の集大成と言っても過言ではない。
八起会へ相談にくるのは、すべて逆境下にある人たちである。倒産を目の前にした逆境もあれば、倒産後の地獄のような逆境もある。その逆境の波紋はすぐさま経営者の妻、家族に及ぶ。したがって、奥さんが経営にタッチしていようがいまいが、逆境を前にしたら夫婦は一蓮托生と言っていい。
実際、倒産の危機を乗り切るにも、倒産から再起を目指すにも、夫婦の信頼と協力関係がなければ不可能である。わが会員のなかでも、夫婦のありようがしっかりしている人は再起も早いが、倒産を機に離婚したり、家族離散となったりしたケースはなかなか再起できない。
そこで今回から、逆境に陥ったときの乗り切り策として夫はどうあるべきか、妻はどうあるべきか、その心得をそれぞれ10か条ずつ、合わせて「夫婦の心得20か条」を考えてみたい。まずは「夫の心得10か条」だが、個条書きにすると次のようになる。
(1)(逆境に至った)原因を追及し、反省し、自己改革を心がけよ
(2)目標を定め、計画を立て、努力を怠るな
(3)過去の成功と栄光の記憶を捨てよ
(4)趣味、読書、ボランティア活動などで自分の器を磨け
(5)公私ともに(家庭も会社も)ムリ、ムダ、ムラの三無をなくせ
(6)従来の人間関係を捨て、良き友人、良き師匠を持て
(7)これからは何事も「妻と相談のうえで」を心がけよ
(8)常に感謝と奉仕の心を忘れずに
(9)あせるな、くさるな、くじけるな
(10)人生の最終目標は「幸福」と心得よ
以上の10か条である。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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