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ブログ・野口 誠一
第117回:夫の心得10か条 従来の人間関係を捨て、良き友人、良き師匠を持て
2004年12月20日
「逆境を乗り切る夫婦の心得20か条」のうち、「夫の心得10か条」の第6条は、「従来の人間関係を捨て、良き友人、良き師匠を持て」である。
だいぶ前のことだが、ガンを克服した人たちの手記を読んだことがある。そのなかで、ある男性の手記が印象に残った。彼はガンを告知されたとき、その原因を医師に尋ねたという。が、医師の答えは「直接の原因はわかりません。あえて言えば、あなたのいままでの生活習慣全般に原因があるとも言えましょう」というものだった。
そこで彼は「手術が成功して退院したら、いままでの生活習慣を180度転換し、再発防止に努めよう」と決意したという。その手はじめとして、まず病院食をチェックし、メモを取りはじめた。驚いたことに、毎食必ず野菜が付いてくる。それも彼の嫌いなカボチャ、ニンジン、ブロッコリー、ホウレンソウなどである。しかし、そのメモのおかげで彼はガンと食生活の関係を悟ったという。
退院後、彼の生活は変わった。朝食抜きを改め、きちんと1日3食、それも野菜中心の食事に切り換えた。タバコはやめ、酒は営業上のつき合いもあってやめられないが、日本酒一辺倒だったものを焼酎やワインにまで広げ、片寄りを防ぐとともに土・日は一滴も飲まない。運動不足解消のため、通勤は毎朝、1駅手前で降りて会社まで歩く。こうした努力を重ねて5年、彼の体質は明らかに「変わった」という。
長々と手記を紹介したのは、不運による逆境ももちろんであろうが、多くはその人のそれまでの人生が招いたものではないか、と思うからである。とすれば、人生を変えるしか逆境を乗り切る方法はない。その手っ取り早い方法が人間関係を変えることであり、そこが変われば運も変わる。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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