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  • ブログ・高橋 久美子

    第387回:最近、調子どう?

    2019年1月28日

     
     
     

     トラック20台以下の運送会社のためのアドラー心理学について話を続けていきます。

     

     ドライバーをはじめ社内スタッフと、「コミュニケーション」をとろうと努力している経営者はとても多いです。ところが、いざ、コミュケーションをとろうと思っても、「何を話せばいいかわからない」と、悩んでいる経営者は少なくありません。

     そして、多くの経営者が「何を話せばいいのか?」「どんな言葉をかければいいのか?」その「セリフや、話す内容」を知りたがります。

     しかし、実は「話す内容」が問題なのではありません。

     例えば、「最近、調子どう?」という言葉で、スタッフに声をかけたとしても、その声かけが、良いコミュニケーションになる場合もあれば、逆効果になってしまう場合もあるのです。それは、なぜか?

     実は、「どんな言葉をかけるか?」よりも、「どんな関わり方をするか?」のほうが、よっぽど重要だからです。

     人との関わり方は、大きく分けると4パターンに分けられます。

     1=自分を見ている2=相手を見ている3=相手の目線の先を見ている4=俯瞰で見ている

     さて、あなたは普段どんな関わり方でコミュニケーションをとっているでしょうか。この4つの関わり方を知るだけで、あなたが抱える人間関係のストレスが、大きく軽減するはずです。

     一つ目の「自分を見ている関わり方」について解説します。

     これは、「最近、調子どう?」と聞きながらも、相手の言葉の中から「自分に必要な材料探し」をしている状態です。言葉では相手のことを聞いているように見えるものの、アタマの中では、自分のことだけを考えています。相手の返答に対して心の中では「うわー、参ったなー」とか、「それって俺に何しろってこと?」のような感情や言葉が浮かんでいます。

     しかも、「自分のことを考えている」という、あなたの心の中は、空気感で、しっかり相手に伝わってしまいます。ですから、いくら「最近、調子どう?」と聞いたところで、相手は、自分のことを聞いてもらっている気がしません。そうなると、あなたは「コミュニケーションのために声かけをしている」つもりでも、その目的は達成されることがないわけです。

     「最近、調子どう?」と、声をかけてみたものの、その返答を聞きながら、あなたの目線は、自分を向いていないでしょうか? ちょっと振り返って考えてみて下さいね。

     次回は、2つめの目線について解説していきます。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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