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運送会社
清進産業 安全はすべてに優先する
2019年5月17日
【山口】清進産業(有田建二社長、周南市)を中心に、包装資材の企画販売、加工、物流事業を展開する清進グループの中で、運輸部門を担うのが清進運輸(岩政和美社長、同市)だ。
同社のトラックは9台。摩擦から製品を守るために挟み込むステンレス合紙やパレットをメインに運び、岐阜、横浜から宮崎まで走る。他社で物流管理を経験した岩政社長は、平成26年に社長に就任した。
同社長のモットーは「安全はすべてに優先する」。もともと創業から40年間、大きな事故はゼロという同社だが、社長就任後、安全教育には更に力を入れている。
就任の前年に新築した社屋は、社長室を狭めた分だけ会議室を拡張。プロジェクターも新設し、毎月の安全会議を行う。会議では就業規則や季節ごとの気象対応などもテーマにするほか、タイヤの増し締めなど実技講習も。
保有するトラック全車にドラレコ、バックアイカメラを搭載。同29年にGマークを取得したときの評価結果は「事故・違反の状況」で満点の40点、合計では95点と高く評価された。
なお、毎年度掲げる会社方針や安全理念、事故時の緊急連絡先まで、ドライバーとして知るべき情報が誰でも見えるところに掲示。新聞の切り抜きなども回覧する。内容を理解しているか、抜き打ちテストもあるという。
新人教育も一工夫し、自動車学校内のコースを使い、社長も同乗して運転テストを実施。「外部の人に見てもらうのは緊張感があり、問題も理解しやすい」(同社長)。不得意な操作は会社の駐車場で練習させる。また独自の学科試験では、自社や荷主企業のルールも教える。
「安全は、少しの妥協も許されない」と語る同社長。やさしい面持ちのなかに、安全への揺るぎない思いがうかがえる。
◎関連リンク→ 清進産業株式会社
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