-
運送会社
丸富通商 企業イメージを刷新、人材確保につなぐ
2019年8月7日
丸富通商(高野基緒社長、北海道北見市)は昨年12月、経営理念、ロゴマークと車両デザインを再構築し、20期を迎えるにあたって企業イメージを刷新した。高野社長は「『輸送力』を確保していくため、企業ブランドを一新し、人材確保につなげたい」としている。
経営理念は「時代に応える。北海道を元気な未来へ運ぶ」と大きく掲げ、「迅速かつ安全に輸送し、地域の発展に貢献します」「安心と信頼の丸富品質で、お客様の思いに応えます」「北海道の重要拠点をつなぎ、適確な車両を提供します」の3項目を設定。
強みは「輸送力」だ。道内地方部の経済の落ち込みに伴い、輸送力の維持が社会的な問題として顕在化しており、運送事業者からは昨今、「地方部は物量が少ない上、面積が広く、人材確保も難しいため輸送が困難」といった声が増えている。そのような中、同社は道内地方部の輸送網の整備を積極的に進め、2011年に札幌支店を構えた後、2016年に登別営業所、2017年に苫小牧営業所、中標津出張所、2018年に旭川営業所をそれぞれ開設した。
同社長は「事業をやめたいという地方の運送事業者も増えており、今後も地方の輸送力の先細りが予想される。遠いところをつなげられる力を持つことで、その受け皿になれる」とし、「荷主に対して、『ドライバーがいない』『車両がまだ納車されない』『ネットワークがない』といったことで『運べない』と言い訳をしたくない。断るのは値段だけにしたかった」と話す。
そのためにも、今後も道内でネットワークを広げていく考えで、「道内地方への長距離便は、本州便と同じ感覚。拠点や人材を生かし、ツーマン運行や中継輸送、積み下ろしと輸送の切り離しなどを手掛けていきたい」と話している。
◎関連リンク→ 有限会社丸富通商
関連記事
-
-
-
-
「運送会社」の 月別記事一覧
-
「運送会社」の新着記事
-
物流メルマガ