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ブログ・鈴木 邦成
第559回:物流工程の標準化
2019年9月3日
標準化を推進することで、作業プロセスの品質を一定以上に保つことが可能になります。
しかし出荷、検品、ピッキングなどの物流工程は、生産工程とは異なり、工場にとっては副次的な位置付けで、そのため重要性は十分に認識されてきませんでした。
ただし近年、外国人労働者、高齢者、女性などの従来とは異なる質の異なる作業者が増えてきたことで物流プロセスがネック工程とならないようにより一層の標準化を進める必要が出てきています。
検品やピッキングなどを作業手順に基づいて行い、「作業者によって時間や手順が異なる」といった仕事量のバラツキをなくし、均一的な物流品質を高いレベルで保つことが重視され始めています。
標準化・平準化はさまざまな分野で行われていますが、工場における物流工程についても各作業者間で発生するバラつきを最小限に抑えることが可能になります。
標準化を進めることで工場における入荷、ピッキング、仕分け、梱包、出荷といった一連の物流工程の平準化が実現できるのです。
この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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