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運送会社
岡田商運 長期休暇が取れる環境へ
2019年11月26日
岡田商運(岡山市中区)は10月1日、県内では4か所目となる赤磐営業所(赤磐市)を開設した。静岡県に本拠を構える物流会社が建設したセンターの構内にあり、同地から近畿および中国・四国エリアにあるホームセンターへの店舗配送を一手に引き受ける。同社としては初めて手掛ける格好の業務で、かねて構想してきた3PL事業へのステップともなりそうだ。
来年4月で会社設立から丸20年という同社は近年、著しい成長を遂げてきた。現在の車両数は大型トラックを中心に二百数十台、社員も320人ほどに増えた。念願だった倉庫も平成29年5月に本社構内で1号棟(1000坪)、今年5月には隣接地で2号棟(930坪)を完成させた。今決算(9月)では前年度の40%増となる約57億円、車両の買取・販売を手掛けるグループ会社を合わせると売上高は約60億円。「来期は75億円をめざしたい」と岡田好美社長(54)。
「入ってよかった…そういわれる会社が目標」という。働き方改革に沿う形で労働時間のコンプライアンスはパーフェクトに近づいたが、「理解できずに去ったドライバーも結構いる。いま現場に指示しているのは22日稼働の実現。長期休暇が普通に取れる職場環境を整えようと思う」と話す。将来の幹部候補として「再来年の4月には、とりあえず大卒5人を採用したい」とのことで、具体的な作業にも着手。
家族の誕生日やクリスマスに肉をプレゼントしたり、年間を通して社内にユニークな親ぼく行事を企画するなど福利厚生の充実ぶりは県内の事業者でも屈指だが、それと並行して地域貢献事業にも力を入れてきた。大型トラックを小学校の校庭に持ち込む安全教室も8年前から独自に開催し、すでに開催数は50回を数える。今年9月、そうした活動に地元警察署が感謝状を贈った。
活動しているゴルフ同好会や釣り愛好会に加え、草野球チームも「ユニホームができ次第」、岡山と一宮営業所(愛知県)で動き出すほか、「関東(埼玉、神奈川)と京都の営業所ではフットサルのチームを作りたいという声が出ている」とのことで、業務内外のチームワークのよさが感じられる。
また、昨年から始めた「オカショウ春祭り」に続き、今年8月には「盆踊り大会」を開催した。いずれも地域住民らを招く開放的なスタイルで、スケールの大きさや充実した内容が話題となった。さらに来年、「春、夏とくれば…」と、すでに秋祭りも頭にあるようで、「ここ数年は、みんなに喜んでもらえるイベントを考えるのが自分の仕事になっている」と笑う。
◎関連リンク→ 株式会社岡田商運
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