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ブログ・上西 一美
第16回:わき見に備えた車間距離を
2020年1月25日
皆さん、こんにちは!
JAPPA理事長の上西です。令和元年12月から「ながら運転」に対する罰則強化が実施されました。
内容に関しては、ご存知の方が多いと思いますが、違反点数に関しては保持の場合、1点→3点、事故を起こした場合、2点→6点。
反則金に関しても3倍にあがり、大型車の場合7000円→2万5000円となります。
また、事故を起こし相手に怪我をさせた場合は、当然罰金刑となりますので、さらに厳しい罰則が適用されます。
私はクライアント様のヒヤリ・ハット映像を分析させて頂くことが多いのですが、残念ですが、たまに携帯電話を使用した映像を見ることがあります。
運転する方はプロ・アマ問わず、絶対にやめて欲しいと思います。
さて、この携帯電話による、わき見ですが、一言でわき見と言っても、いろいろなわき見があることをセミナーで強くお伝えしています。
例えば、この携帯に関しては、自分のタイミングと相手のタイミングを考えて欲しいということです。
自分のタイミングとは、自らが電話をかけたりメールを見たりする行為です。
もちろん、この行為は決してやってはいけない行為です。
ただし、運転者は、ある程度は周囲の状況を確認した上で、やっていることが多いと思います。
しかし、相手のタイミングの場合はどうでしょうか?
相手のタイミングとは何かと言うと、例えば、相手から着信があった時のことを言います。
皆さんは運転中には携帯操作はしないと思いますが、着信があった時、画面の確認だけはしませんか?
これが相手のタイミングです。
この種のわき見では、反射的に見てしまうことが多く、その場合は周囲の安全確認は比較的されていない場合が多いのです。
しかも、見たことがない番号からの着信では、運転者が確認する時間が長くなるはずです。
一般的に、わき見の平均は2秒と言われています。時速50kmで走行した場合だと、なんと26mも携帯電話を見たまま進むこととなります。
では、皆さんが普段取る車間距離は何mですか? この26mを引いた距離で相手のブレーキに対応できるのでしょうか?
この相手のタイミングのわき見は、なかなか防止することは難しいと思います。
だからこそ「携帯電話を見ない」という意識とともに、「もし反射的に見てしまった時に備えた車間距離を維持する」ということを実践して頂きたいと思います。
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上西一美のドラレコ交通事故防止この記事へのコメント
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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