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ブログ・高橋 久美子
第66回:大迷惑な人間
2011年6月15日
「今まで何年かかってもアプローチできなかった人数に、一瞬でアプローチしてしまう」。これが「DMによる集客」の利点です。ここまでの話で「DMで集客をはじめた途端に、あっさり売上が上がっていく」という人が多いのも不思議ではないということが、何となく理解してもらえたかと思います。
ところが、実は私個人の実感としては、それより何より、もっと利点だと感じている点は別にあります。いえ、「DMの利点」というよりも「DMに感謝している点」と言っても決して大げさではないと思っています。それは、「辛い辛い営業から解放された」という点です。
以前お話したように、うちのサービスを必要としているお客は、100人のうち約1件しか存在しません。それ以外の99件の企業に訪問してしまった場合は、「営業力」とか「サービスの質」とかいう前に、そもそも、「話を聞く時間」そのものが、お客にとって無駄な時間になってしまうのです。
つまり、突然訪問した私は、相手にとって「大事な時間を奪う、大迷惑な人間」以外の何ものでもないわけです。めずらしく「好感触!」と思っても、それは、単に「時間つぶし」にされただけで、散々話したあげくに、「ま、安くしてくれるんだったら、忙しいときに、1回、声かけるよ」と、無意味な社交辞令を言われて帰ったことも、少なくありませんでした。
運命の1件に出会うまでは、99件のこちらの話を真剣に聞く気もない相手に、愛想笑いして、くだらない話に合わせて、ペコペコ頭を下げて・・・・そんな毎日を繰り返していました。この毎日から救ってくれたのが、「DM」というわけです。本当に、この方法との出会いに、私自身、心から感謝しているのです。
ただし、勘違いしてほしくないのですが「営業する必要がなくなった」という事ではありません。いえ、私の場合は、むしろ実質の「営業活動」をしている時間は増えました。しかし「辛い営業」から一変して「営業が楽しくなった」のです。どういう事か?この続きは、また来週、お話しますね。
全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表 高橋久美子
http://www.handlecover.com/kaizen/この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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