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ブログ・船井総研ロジ
第79回:上水維持管理コスト削減ビジネス
2010年11月30日
上水が使用されている状況としては、浄水・貯水・配水・池などが挙げられます。現状では、水の水質改善、コスト削減、施設維持の負担に対して、様々な提案が進められています。今回ご紹介をさせて頂く事例としては、上水使用箇所の1つとして挙げられる冷却塔のコスト削減提案についてです。
冷却塔とは、ビル空調や地域冷暖房設備である冷凍機の冷却水を作るための装置の冷却水を、効率よく循環利用するためになくてはならない装置のことです。船井総研の調べでは、約75,000台の冷却塔が国内に設置されていると想定しています。
現状の課題としては、維持のための薬品使用や、定期的な点検・清掃をするためのコストが発生していること。また、水内にある(カルシウム・マグネシウム・シリカ等)スケールが配管内部に付着し、熱交換率の低下によって冷却機能が低下し、電気代の増加、運転効率低下・設備の老朽化を早めていることが挙げられます。
今回提案が進んでいるのは、水中で揺れると電気を発生させる直径10cm程度の特殊なリングを冷却塔内に入れるだけで、この課題を解決していくという内容です。技術的な詳細は省きますが、全米では一般家庭用の洗剤要らずの洗濯リングとして400万個の販売実績のある商品を法人用にしたものです。
ある場所で採用された案件としては、冷却塔の維持管理に置いて5年試算で節減可能な費用は、投資額180万円程度に対して、少なく見積もって1200万円程度(冷却塔の投資を5年先に延ばせると想定)という試算が出ております。
特に、この商材においては、お試し導入可能であることが最大のメリットです。ニッチな提案ですが、困っている物件が多いのも現状です。
(株式会社船井総合研究所・金子裕人)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は09年11月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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