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ブログ・高橋 久美子
第99回:キャッチコピーの目的とは?
2012年1月24日
今まで、「抜き取り型」「ギャップ型」の、キャッチコピーの作り方についてお話をしてきました。今週は、さらにキャッチコピーの、もう少し深い部分の話をしていきますね。あなたは今、「いいキャッチコピーを作れるようになりたい!」と思って、毎週このコーナーを読んで勉強していることと思います。
ここで、あなたに考えてみてもらいたい事があります。「いいキャッチコピー」とは、いったい、どんなキャッチコピーでしょう。あなたに質問します。「キャッチコピーの目的」とは、何だと思いますか?本当にたった一つだけ目的を絞り込むとしたら、「キャッチコピーの目的」は「本文を読ませること」です。
今まで勉強してきたように、あなたは「お客様の声」を集め、「権威の推奨の証拠の写真」を載せて、しっかり部品を作り込み、一生懸命、セールスレターの本文を作っていると思います。しかし、いくら素晴らしいセールスレターが完成しても「読んでもらえなかったら」、全く意味がないですよね。
あなたが書いたセールスレターを、あなたのお客が読む瞬間を想像してみてください。ポストから封筒をとってきて、封筒を開き、最初に目に入る一行が、キャッチコピーです。あなたがいつも、山のように届くダイレクトメールをそうしているように、「チラっ」と見ただけで、ここで99%がゴミ箱行きです。
つまり、あんなにあんなに必死に作った本文なのに、チラ見で捨てられたレターは、鼻をかんだティッシュと一緒にゴミ箱に捨てられて、二度と読んでもらえないという事なのです。ですからキャッチコピーを作るときには、なんとしてでも「本文を読ませること」を目的として作ります。
大手メーカーのテレビコマーシャルでは、なんとなくかっこいいけど意味が全くわからないキャッチコピーを見かけます。しかし、セールスレターはこれでは読んでもらえません。カッコいい事を言う必要はありません。あなたには、お客に伝えたい想いがたくさんあると思います。でもそれも二の次です。とにかく自分の感情や言いたい事は一切排除して、「どうしたら、本文の1行目を読んでもらえるか?」、これだけを考えてキャッチコピーを作ることが重要です。
全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表 高橋久美子
http://www.handlecover.com/kaizen/この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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