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ブログ・船井総研ロジ
第121回:ECO素材を取り入れた床工事ビジネス
2011年12月6日
環境という言葉は今ではいたるところで聞く言葉ですが、そんな中、環境を床工事ビジネスへと結びつけて事業を行う企業がいます。埼玉県にある株式会社CRTワールドは、床の下地処理(床を塗装したり張り物をしたりしやすい状態にする工事)から床の仕上げ工事といった床工事を手がける企業です。そして中でも力を入れているのが環境に配慮した素材「ECO素材」を用いた環境工事です。
ECO素材とはVOCが入っていない、使用することで周りの建材や環境に悪影響を及ぼさない、製造時のCO2の発生が少ないといった素材のことです。例えば無機塗料がその1つです。無機塗料とは鉱物などの無機物を原料として作られた塗料で樹脂や有機化合物(VOC)などを含まない塗料のことです。CRTワールドではこの無機塗料をはじめECO素材を利用した工事にこだわって工事提案を続けています。理由は、例えば無機塗料であれば「耐久性が良い」、「防水性に優れる」といった性能があり、その性能が床のメンテナンスコストを安くするからです。そして、無機の持つ「環境配慮面」が今後お客様から重要視され、使用が当たり前になると捉えているからです。
事実、このECO素材を用いた工事の注目は少しずつ高まっており、受注件数も増えています。最近では某大手電気製品量販店の倉庫や食品工場でもECO素材である無機塗料を用いた工事が適用されています。各社がその工事を適用した理由はECO素材の利用によりメンテナンスコストが安くなるということ、そして「環境配慮」のECO素材を使用していたことです。
「環境に良い」だけでは商品は絶対に売れません。コスト面、性能が既存商品に勝るとも劣らない商品でなければ絶対に売れません。しかし、「環境に良い」ことが最後の一押しになることは確かです。性能が良く、コストにも良い、そして環境にも良いという3要素がこれからの商品・サービスに求められる重要な要素です。
(株式会社船井総合研究所・小川宏明)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年1月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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