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ブログ・船井総研ロジ
第168回:通販物流最前線(アパレル編)
2012年10月30日
通販物流に専門特化して取り組まれている埼玉の倉庫会社があり、私は、現在その活性化支援をしています。センターを三つ保有しており、そのうちの一つのセンター長は女性です。
ここのセンターを初めて見学した際、今までに感じたことのない印象を受けました。学生の頃に体育館の入り口から見えた女子バスケット部のような印象です(私はサッカー部でグラウンドばかりでしたので)。
その要因を挙げると、(1)センター長が女性(2)声を掛け合い検品している──この二つだと思います。通販物流は、細かい作業が多く、また、プレゼント商品への対応から、ラッピングやサンキューレターを扱うことがあります。よく女性のきめ細やかな対応が向いていると言われますが、そのよさを発揮させるためには、センターのトップを女性にしてみることが近道かもしれません。
また、このセンターではアパレル製品(革のカバンやサイフなど)を取り扱っているのですが、アパレルにおける革製品の返品への対応は特殊な部分が存在します。それは、一つとして同じ色や質感の革製品は存在しないということです。このことから起きる問題は、お客様が製品を確認し、不良があって新たな商品を送付する場合、同じような色や質感の製品を送付しなければならないという点です。この問題に対して、この倉庫会社は毎日荷主へおうかがいし、返品する商品の選定を相談しながら進めています。
このような細かい対応は、まさしく女性ならではの対応だと感じました。この強みをHPや営業ツールなどで打ち出し、新たな荷主を開拓していくというのが、今後の提案となります。
通販物流の最前線では、業種にかかわらず、きめ細かい対応が発生します。女性リーダーを育て、活気ある現場にしていくことが、荷主を獲得していく重要な要因となるのではないでしょうか。
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年12月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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