-
ブログ・高橋 久美子
第175回:ネットでは中小が有利
2013年7月14日
「ホームページ(HP)を作れば、全国の荷主企業に会社の宣伝ができる」。そう思っている人もいるかもしれません。しかし、HPを作っただけでは問い合わせの電話は鳴りません。
期待していたのに反応がない。そこで多くの人は「おかしいな、もう少し派手な写真を入れたほうがいいのかな」とか、「やっぱり主要取引先名に、ネームバリューのある会社の名前が入っていないとダメなのかな」など、ページの内容を修正してみます。
しかし、それでもあまり効果がありません。そのうち、「やっぱり中小の運送会社は、HPで荷主獲得なんて無理だ。地道に足で営業回りしよう」という結論に達してしまいます。せっかく高いお金を払って作ったHPも、作っただけで終わってしまい、そのうち自分でも見ることさえなくなってしまうのです。実は、そんなケースが、最近とても増えています。
中小運送会社がHPで荷主を獲得するのは難しいことなのでしょうか? 私の答えは、ズバリ「NO」です。
中小運送会社がHPで荷主を獲得するのは、難しいことではありません。もっとはっきり言うと、大手よりも中小運送会社のほうが、HPでの荷主獲得に適しています。なぜなら、ネットで検索している荷主の大部分は、「急いでいる」という特徴を持っています。ですから、取引の決定までに時間がかかる大手よりも、社長のあなたが「よし、この仕事を受けよう」と、すぐに決定できる中小の方が、都合がいいのです。
しかし、肝心の問い合わせがこないことには、何にもなりません。それでは、どうすればHPから問い合わせが入るようになるのでしょうか? デザイン、または内容の問題でしょうか? いいえ、最も重要なのは、『荷主が、あなたのHPにたどり着くための「導線」を作ること』です。
HPのデザインをカッコよくしなくても、内容を変えなくても、この「導線」を作ることで、あなたの今のHPから、バンバン問い合わせが入るようになります。次回はこの「導線の作り方」をお話しします。この記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
「ブログ・高橋 久美子」の 月別記事一覧
-
「ブログ・高橋 久美子」の新着記事
-
物流メルマガ