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ブログ・船井総研ロジ
第242回:求人ポスティング
2014年4月13日
■魚釣りの基本
時流を反映し、最近は〝求人〟をテーマとした講演を依頼されることが多くなりました。物流企業様にとって、それだけ重い課題になってきているということでしょう。一番のポイントは、魚のいるところへ釣り糸を垂れること。マーケティングの基本です。
例えば、いくらすばらしい求人広告を制作したとしても、ターゲットとなる層が、ほとんど見ていない媒体に掲載すれば、反応は望めないでしょう。魚(ターゲット層)がどこにいるのか。実は、これが最も重要なポイントです。
■人材ビジネスF社の取り組み
北関東に本社を置く人材ビジネス会社F社は、人材募集の手段として、ポスティングチラシを積極的に活用し、成果を上げています。同社は、物流や製造の現場へ人材を送り込むことを生業(なりわい)としており、基本的にあまり所得が高くない若年層の人材や年配の人材がターゲット層です。
なぜ、この手段を取るかというと、新聞折り込みチラシやフリーペーパーなど、他の手段の費用対効果が、非常に悪くなっているからです。つまり彼らは、それらの釣り場にはいないということです。ですからF社は、社員が手分けをして、ターゲット層が多く住む単身用住宅が多い、平均所得が高くないエリアでチラシのポスティングを行っているのです。
■ツールの構成
ポスティングするチラシは内製化し、MSワードで作成されたものです。
ターゲット層の働く動機や年齢層(文章、イメージ写真)を示して共感を得て、疑問に感じそうな点をあらかじめ払拭する丁寧な説明文も入れています。プロのデザイナーが作成した美しさはないですが、基本的なポイントをしっかり押さえています。
■既存社員を分析する
冒頭で述べたように、現在、人材募集でバンバン応募が来る状況ではありません。しかし、あなたが釣りたい魚がどこにいるか、そしてその魚が好きな餌(応募動機)は何か、よく考えれば、成果の上がる手段はつくり出せます。まずは、比較的最近に入った社員のうち、あなたが特に評価している社員が、どこにいた魚で、何の餌が好きなのか、知る必要があるでしょう。
その上で、あらためて戦略・戦術を考えてみてください。
(船井総合研究所・橋本直行)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は13年10月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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