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ブログ・船井総研ロジ
第271回:1日仕事体験
2014年10月26日
定着率を高めるためには「入社前後のギャップをなくす」ことが大事です。面接時や入社前までに、求職者が本当に知りたい情報を漏れなく伝え、自社や仕事内容などを理解してもらうことで離職率は下がります。
ギャップをなくす有効な手段の一つに、採用内定を出す前に職場体験をしてもらう、という方法があります。たとえば、1日体験乗務や1日仕事体験、職場見学会といった名目で実際の仕事内容や職場環境を体験してもらうのです。わずか1日、または半日だけでも、仕事の流れや労働環境を認識してもらうには非常に有効です。
また、この1日体験乗務や職場見学は、求職者にとってメリットがあるだけではありません。受け入れる側の企業にとっても、1日一緒に働いてみることで面接だけでは見極めることが難しい素の部分が見えやすくなり、内定を出すかどうかの判断材料として生かすことができます。企業側からしても、ギャップをなくすことができるのです。
1日仕事体験を全員必須にしてしまうと、お互い大変なので、まずは任意で希望者のみを対象に実施されるとよいでしょう。もちろん、この「1日仕事体験」というのは、中途採用だけでなく、高卒や大卒などの新卒採用の場合でも同様に有効です。「インターンシップ」という言葉を使うと、ハードルが高く感じ構えられてしまいますが、1日仕事体験という名目にすることで、気軽に参加してもらいやすくなります。
さらに、もっと枠を広げると、社員の家族向けに実施しても面白いでしょう。自分の夫や妻、子ども、家族が普段どんなところで働いているのか、具体的にどのような仕事内容なのか知ってもらうことで、仕事に対する家族からの理解を得やすくなります。
求職者にとっても、企業にとってもメリットがあるので、ぜひ一度検討してみてください。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は14年6月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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