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ブログ・高橋 久美子
第267回:セールスレター書き方講座(11)
2015年4月20日
適正運賃で優良荷主を獲得するためのセールスレターの書き方について話を続けます。 今週は、セールスレターの書式について学びます。
以前もお伝えしていますが、セールスレターは「ワードソフト」に打ち込んでいきます。A4用紙をタテに使い、文は横書きで入力していきます。ここで気をつけてほしいのが、「余白」についてです。
「余白」はワードの「標準設定」を使います。具体的には「上35mm×下30 mm×右30 mm×左30 mm」となります。このワードの標準設定は、誰もが一番読みやすいと感じる設定になっています。ですから、1%でも精読率を高めるためには、余白は標準設定を使うのが正解です。
ところが、初めてセールスレターを書くときに、ほとんどの人が余白をめいっぱい狭くとってしまいます。なぜでしょうか。実は、余白を狭くしてしまう気持ちは、私もよくわかります。実際、私も初めてレターを作ったときには、思いっきり余白部分を狭くしていましたから。「できるだけ多くの内容を伝えたい」「一通のレターに、あれもこれも、盛り込みたい」、さらには「できるだけ枚数を減らして、印刷コストを削減したい」…このような心理からつい、余白を狭くとりたくなってしまうのです。
しかし、先程もお伝えしたように、ワードの標準設定は、誰もが一番読みやすいと感じる設定になっています。ですから、余白を狭くすることでそのレターは読みにくくなり、結果的に精読率を下げてしまうことになります。つまりは最終的な反応率=売り上げを落としてしまうことになるわけです。これでは本末転倒です。
我々は経営者なので、つい目先のコストに目がいってしまいがちです。しかし、近視眼的思考ではビジネスはうまくいきません。目先のコストではなく、読み手、すなわちお客の心理を最優先することこそが、ビジネスがうまくいく一番のポイントです。
高い反応率を得るためのセールスレターのテクニックとは、言い換えれば、読み手(お客)の心理を深く理解する視点から生まれます。「読みやすさ」「わかりやすさ」など、読み手への思いやりのあるレターが、最終的に一番反応率が高くなるのです。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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