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ブログ・船井総研ロジ
第312回:生活必需品を贈る
2015年9月18日
ドライバーに安全運転を意識させるために、多くの運送会社様で無事故手当を支給しているのではないでしょうか。しかし、同時に「無事故手当はもらえることが当たり前になっており、インセンティブになっていない」という声もよく聞きます。さらには、「事故をしているにもかかわらず、無事故手当をもらえず給与が減ると、不満の声が出る」ということも耳にします。
そこで、無事故手当は給料と一緒に振り込まずに月末に直接手渡ししたり、表彰制度を採り入れられたりと、少しでも効果が出るように各社で工夫されていることと思います。
兵庫県のある運送会社様では、事故を削減するために面白い取り組みをされています。それは、無事故・無違反のドライバーにお金ではなく、お米を贈られており、実際に事故件数が減ったそうです。特に既婚の男性ドライバーに効果があったそうです。
それは、お米という生活必需品を贈ることによって家に持って帰り、奥さんに渡します。お米は日々消費するものなので、ドライバーの奥さんには喜んでもらえ、さらには、来月ももらえるよう、安全運転するように発破をかけてもらえます。
逆に、もらえない月があると事故か違反があったとすぐにわかり、奥さんから責められるので、より緊張感を持って運転するようになったそうです。
無事故手当という形で、給与に含めて支給すると、あまり何も考えずに受け取っているかもしれませんが、このように目に見えるモノで渡すと、より安全運転を意識するようになります。特に、お米のような生活必需品・消耗品は効果があるようです。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年6月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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