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ブログ・船井総研ロジ
第315回:採用コストのとらえ方
2015年10月9日
「採用にかかるお金を〝費用〟ととらえないでください」。これは、ご縁をいただいた物流社長に、私たち船井総研のコンサルタントが、いつもお伝えしていることです。それでは、何ととらえればよいのでしょうか?
答えは、〝投資〟です。採用にかかるお金は、費用ではなく、投資ととらえる発想が必要です。
「人材採用にお金がかかっても、入社してがんばってくれたなら、何倍にもなって返ってくる」という趣旨で、言っているのではありません。費用ととらえて、〝安物買いの銭失い〟にならないようにしていただきたいのです。
採用にかかるお金を費用ととらえると、「できるだけ安い、お得な条件の求人媒体を探して、広告を載せたい」という志向になってしまいます。しかし、一見、お得に見える媒体は危険です。応募数をなかなか獲得できないから、掲載回数や期間、広告枠の大きさなどの条件をゆるくせざるを得ない場合が多いと言えます。
一方、同じお金を投資ととらえると、まったく志向が変わってきます。投資とは、効果を対比されるものです。よって、「1人あたりX円かけることにしよう」という発想になります。つまり、「Y人採りたいから、XY円かけよう」という志向です。
例えば、ある車種のドライバーの1人あたり採用コストを過去データから算出すると、7万円だったとします。これをそのまま1人あたりの投資額とすると、新たに5人採用したければ35万円、10人なら70万円をかけることになります。後は、求人媒体を含めた様々な手段に、どう割り振るかについて、投資対効果を考えて決定します。
まずは、エリア別、職種別、車種別、荷主別などの貴社に合った切り口で、現状の1人あたり採用コストを算出してみてください。その上で、しっかり予算化をし、賢い使い方をしていきましょう。
(船井総合研究所・橋本直行)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年7月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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